JBI-KOBELT Center
(Joannna Briggs Institute Kobe Linguistic Translation Center)

JBIとは?

JBI(The Joanna Briggs Institute)の概要

 JBI(The Joanna Briggs Institute;ジョアンナ・ブリッグス研究所)とはアデレード大学ヘルスサイエンス学部にあり、通常の学科としての活動も行っていますが、同時に、世界に70以上の大学や研究所の連携ネットワークの本部でもあります。JBIの目的は、エビデンスに基づいたヘルスケアの実現で、イギリスのコクラン共同体(Cochrane Collaboration)という医学のためのエビデンスを検証する組織があり、その考えを看護学領域に反映したものです。JBIの活動は、主に次の3つがあります。1つは、健康を支援する医療従事者や学生、又は研究者達が、其々が必要とする処置や看護ケアに関するトピックスについて、最新のエビデンスが手軽に利用できるような情報を提供しています。2つめは、ガイドライン作成に必要なSR(Systematic Review)研究の実施です。そして、3つめがエビデンスに基づいたヘルスケアを実践するための教育活動や知識の普及です。
 これら3つの活動を達成するために、世界中に70のセンターがあり、其々の役割を担っています。センターには3つのタイプがあり、1つはSR研究を担うセンター、2つめはJBIがまとめた英語による情報資源を各国の言語に翻訳するもの、そして3つめはJBIの情報を管理し、定期的に各項目を更新するノードセンターです。
 この度、本学で開設する予定のJBIセンターは、2つめのタイプで英語の情報を日本語に翻訳するJBI Kobe Linguistic Translation Center(JBI神戸日本語翻訳センター)です。開設当初は助産学領域に特化した翻訳業務を行い、教員だけでなく院生や地域の医療従事者にも還元できる情報を発信する役割を担うことになります。

JCEBPの活動

助産学領域を中心とした
JBI Linguistic Translation Center開設の目的

Ⅰ センターの使命
 本学は、2014年には豪州で3番目に古く伝統のあるアデレード大学との学術交流協定を締結しました。両国間の学生交流が開始され、その延長線上で、今回ご紹介をさせて頂くJBI-Kobe Linguistic Translation Center(以下JBI-KOBELT Center)の開設となりました。アデレード大学に本部を置く同センターを立ち上げることで、本学の大学院生や教職員の教育・研究の推進だけでなく、広く地域を対象とした臨地へのエビデンスを提供することができるようになります。
 2015年にはアデレード大学に本部を置くThe Joanna Briggs Institute(JBI)より、助産学を中心とした日本語翻訳センター設置への依頼があり、JBI国際ネットワークの中に位置づくJBI Kobe Linguistic Translation Center(JBI-神戸日本語翻訳 センター)(JBI-KOBELT Center)を開設しました。先ずは助産学領域の日本語翻訳業務を行い、教員だけでなく院生や地域の医療従事者にも還元できるEBM情報を発信する役割を担うことになります。

 SR(Systematic Review)研究とはエビデンスに基づいたヘルスケア(Evidence Based Health Care ;EBHC)の基盤となる知識と理論構築のための方法論であり、SR研究の重要性は世界の医学領域だけでなく、看護学や他のヘルスケア領域にも認識されています。そして、欧米諸国では、ヘルスケア関連の政策決定やガイドライン作成に際しても、SR研究方法によるエビデンスが利用されています。一方、こうした世界の動きに反して、日本におけるSR研究の普及は拡大していません。語学の壁が厚いからです。しかし、この語学の壁を超えることで、世界中から発信される膨大な研究結果を基にしたSR研究のEvidence Summaryを利用し、その内容を広く臨地でも活用できるようになります。またEvidence Summaryだけでなく、Recommended Practice, Characteristics of the Evidence, Best Practice Recommendations等に関する情報も、臨地で活用できるようになります。加えて、最近、JBIで取り組み始めた消費者への情報提供をするConsumer information sheetも、助産師が保健指導をする際に、対象者への健康教育資料として使用することも可能になります。日本では、大阪大学大学院にJBIセンターが開設され、基礎看護学領域を中心に熱心に活動が行われています。今後、日本国内の2つめのセンターとして助産学領域を中心としたJBI-KOBELTセンターを本学に立ち上げることで、より良い母子保健の向上に寄与できると考えています。
 本学に、JBI-KOBELTセンターが開設され活動を開始することは、本学の研究や教育の質を保証するだけでなく、日本における国際学術交流活動の推進、看護研究の発展と充実に繋がると考えます。

Ⅱ センターの活動内容
1)研究者で構成される世界のネットワークとの連携、協力
2)世界中から発信される膨大な量を基にしたSR研究のEvidence Summaryの普及、啓発
3)JBIセンターの知的資源であるRecommended Practice, Evidence Summary, Characteristics of the Evidence,
  Best Practice Recommendations等に関する情報検索 4)英語から日本語への翻訳を提供することによる臨地への知識の提供
5)JBIセンターで開設される研修会への無料参加
6)世界のネットワークにアクセスしているという他大学看護学部との明確な差別化

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